中国や台湾ではファーストフード店以外の多くの飲食店が、テイクアウトに対応してくれます。
中には入店時に、店内で食事するかもしくは持ち帰るかを聞いてくれるお店もありますが、自分からその要望を言えたら便利ですよね。
今回は中国や台湾での飲食店で使える「イートイン」か「テイクアウト」の表現を幾つかご紹介します。
中国での「持ち帰ります」と「ここで食べます」
「麦当劳マクドナルド)」などのファーストフード店や「星巴克(スターバックスコーヒー)」では、注文時に「这里吃还是带走?」と聞かれることがあります。
意味は「ここで食べますか?もしくはお持ち帰りですか?」です。
返答はそのまま、「这里吃」か「带走」で大丈夫です。
中国では、一般の飲食店においては日本と同様に店内での飲食が基本となるため、ファーストフード店のように持ち帰りかどうかを聞かれることはほとんどありません。
もし、滞在中にどうしてもテイクアウトがしたいのであれば、入店時に店員さんに聞いてみましょう。
ここで「可以(できます)」と返事されれば、そのお店の料理はお持ち帰りができます。
もし「不可以(できません)」と言われてしまったら、残念ながらテイクアウトできないことになります。
台湾での「持ち帰ります」と「ここで食べます」
同じく中国語圏で日本人にも大人気の観光地の台湾ですが、中国での言い回しとは少し違ってくることをご存知でしょうか。
もちろん先ほどご紹介した表現でも通じますが、ここでは台湾ならではの表現をご紹介します。
台湾では、火鍋店(しゃぶしゃぶなどの鍋料理店)や日式ラーメン店などの一部の飲食店を除いて、大部分の飲食店の料理が持ち帰りできます。
多くのお店に「歡迎外帶(お持ち帰り歓迎)」と書かれたプレートが貼られていますので、ぜひご参考に。
さて、台湾での「イートイン」と「テイクアウト」はどのように表現するのでしょうか。
台湾の多くの小吃店では、オーダー表に「內用(イートイン)」と「外帶(テイクアウト)」とあらかじめ記載されていて、どちらかにチェックを入れて、注文したいものを書き込む便利なシステムなんです。
小吃店やファーストフード店以外でも、入店時に「內用還是外帶?(ここで食べますか、それともお持ち帰りですか?」と聞かれます。
台湾といえば、多くの方が「鼎泰豐(ティンタイフォン)」の小籠包を思いつくはずです。
台湾に行ったら絶対に外せないグルメスポットですが、待ち時間が非常に長いことでも有名なんです。
でも、「外帶」でオーダーして待ち時間を短くするという裏技もできますので、今回の表現をぜひ利用して限られた滞在時間を有効にお楽しみください。
イートインで食べきれなかった料理はどうする?
以前の中国や台湾では、食べきれないほどの食事をオーダーして「请客(おもてなし)」するという文化でしたが、現在は食べ物を大切にするという意識が非常に強く、頼みすぎて食べきれない料理はお持ち帰りすることが一般的です。それを「打包」といいます。
お持ち帰りできないお店でも、ほとんどのお店がこの「打包」には応じてくれます。
サービス料を支払うようなレストランでは店員さんが料理を詰めてくれますが、大部分のお店は店員さんが袋や簡易的なタッパーのようなものを持ってきてくれるだけなので、その場合は自分たちで必要な料理を詰めて持ち帰ります。
いかがでしたか?中国や台湾はおいしいものがいっぱいで、滞在中の食事はとても楽しみですよね。
今回の表現を利用し、イートインとテイクアウトをうまく使い分けておいしい料理をたっぷり堪能してください。