農家が実践!じゃがいもを上手に保存する方法

じゃがいもは保存の仕方によっては芽が出てしまったり、傷んでしまいます。

じゃがいもの芽には毒素が含まれているので、きちんと取り除かないと身体に悪影響を及ぼします。

そのためじゃがいもの上手な保存方法を知っておく必要があります。

しかし、じゃがいもは野菜室に入れて保存するのが良いのか、常温で保存するのが良いのか、その保存方法は意外と知られていないものです。

常温だと芽が出そうなので野菜室に入れて保存しているという人もいますが、常温で保存した方が良いという情報もあります。

野菜の扱いに慣れている農家の方の保存法を参考にするのもよい方法です。

そこで、じゃがいもの保存方法や芽が出ないようにする方法、農家の方が実際に行っている保存方法を紹介します。

傷みやすい夏のじゃがいもの保存方法と基本

じゃがいもの保存は常温保存が一番適しています。ただ常温に置いておくのではなく、じゃがいも1つ1つを新聞紙に包んで、湿気が多くない風通しの良い冷暗所に置きます。

量が多い場合は4つから5つくらいまとめて新聞紙に包んでも構いません。

じゃがいもは湿気に弱いので、新聞紙が湿ってきたら取り替えてあげるのが大切です。

量があまりにも多く、箱の状態で保存したい場合は新聞紙を敷き詰めた箱で保存します。

箱で保存する場合の注意点として、じゃがいもは光にあたってしまうと光合成によって皮が緑色に変わるのを防ぐ必要があります。

上から新聞紙をかぶせたり、穴をあけた黒いビニールを被せて光を遮断しつつ、風通しを良い状態にしておきましょう。

土が付いている状態だと湿気が多くなってしまうので土をはらっておくことも大切です。

常温保存が良いですが、特に夏の暑い時期だと常温保存は危険です。

夏にじゃがいもを保存する場合は、冷蔵保存が良いですが、正しく冷蔵保存をしないとじゃがいもの味が落ちてしまったり、傷んでしまう原因にもなります。

夏場のじゃがいも保存の方法は、そのまま冷蔵庫の野菜室に入れないことです。

保存容器に新聞紙を敷き詰めてジャガイモを並べ、ぎゅうぎゅう詰めにせず、余裕をもたせることがポイントです。

そして、上から新聞紙を被せて蓋をして、密閉しないように蓋は緩めに閉めます。

じゃがいもの冷蔵保存に適している温度は5度前後とされており、野菜室は3度から8度なので野菜室で保存するのが良いです。

農家の方が行っている保存方法として低温の保管庫で休眠させて熟成させて美味しくさせる技術を取り入れているところもあります。

新聞紙の上にじゃがいもを広げて乾燥させた後、麻袋に入れて保管している方法もあります。

じゃがいもの保存方法は常温がいいワケと芽が出ない保存のコツ

じゃがいもが常温保存が良い理由は、冷蔵庫のように低い温度で保存するとデンプンが糖に変わり、じゃがいも特有のホクホクとした食感が無くなってしまうからです。

常温保存することでじゃがいもの食感を失われずに美味しく食べることが出来きます。

そして、じゃがいもの芽が出ない保存方法として、リンゴと一緒に保存すると芽が出にくいとされています。

りんごにはエチレンガスを発生させる性質があり、このエチレンガスはじゃがいもの芽の成長が抑制され、芽が出にくくなります。

ただし、エチレンガスの濃度や保存期間が適切でないとじゃがいもの芽の成長を促してしまうこともあるので、リンゴと一緒に保存しても時々は芽が出ていないかどうかを確認する必要があります。

芽が出にくい保存方法として新聞紙で1つずつ包んだり、段ボールに入れたり、光を通さない保存袋に入れて、湿気が少なく気温が低い環境で保存するのも良いです。

新聞紙などで光を遮断して保存すれば芽を出にくくするだけでなく、変色したり傷んでしまうのも防げます。

じゃがいもの上手な保存方法のまとめ

じゃがいもは野菜なので野菜室に入れておけば安心なのではなく、ジャガイモ特有のホクホクとした食感を維持するためにも常温保存が良いことが分かります。

ただし、夏の暑い時期は常温に置いておくと傷むので新聞紙を敷いた保存容器に余裕を持たせてじゃがいもを入れて、その上に新聞紙を載せて保存するのが良いです。

基本は常温保存で良いですが、夏の暑い時期は野菜室を使って上手く保存方法を使い分ける必要があります。

また、芽が出にくくなる環境として気温が低く、湿気が少ない冷暗所が適してします。

じゃがいもを新聞紙でくるんだ状態で光を通さない袋や段ボールに入れて保存したり、りんごを一緒に入れると良いので、覚えておくと便利です。