疑問詞「吗」「呢」の使い分けを詳しく解説するよ!これが出来たらネイティブ?!

中国語を学び始めてしばらくすると、最初は気にならなかったことに気づくようになりますね。

ネイティブスピーカーたちと交流する機会が多くなればなるほど、こうした「ちょっとした気づき」が多くなります。

そして少し余裕が出てきた分、「どうしてこの単語を使うんだろう」とか「この二つの言葉にどんな違いがあるんだろう」と考え始めます。

そんな疑問を持った時がステップアップのチャンスです!ぜひコツを掴んで、使える・伝わる中国語を話しましょう。

今回は「吗 ma」と「呢 ne」の使い分けに注目したいと思います。

疑問詞としての「吗」「呢」

ごくごく簡単に説明すると、「吗」「呢」は日本語の「~か?」にあたります。

「吗」「呢」を同時に使うことはできません。

どちらも、普通形の文の最後につけるだけで、疑問文を作ることができます。

「吗」を使いこなす

前述の通り、普通形の文に「吗」をつけるだけで疑問文ができます。

这是中国菜
zhè shì zhōng guó cài.
これは中国料理です。
这是中国菜吗? 
zhè shì zhōng guó cài ma?
これは中国料理ですか?

この場合、答えはYes・Noです。

もし文章がすでに疑問形になっている場合は「吗」をつけてはいけません。

这是什么菜? 
zhè shì shén me cài?
これは何料理ですか?

この文ではすでに「什么」と言う疑問詞がありますから、「吗」は必要ありません。

つまり、Yes·Noで答える疑問文に「吗」 を使う、と覚えましょう。

ところが、この疑問詞と「吗」を同時に使う場合もあります。

你知道这是什么菜吗? 
nǐ zhī dào zhè shì shén me cài ma?
これが何料理か知っていますか?

この場合、この疑問文の主題は、これが何料理であるかではなく、あなたが知っているかどうかですから、疑問詞「什么」よりも「吗」が強くなります。

そして、答えはYes・Noとなります。

「呢」を使いこなす

さて、「吗」に比べて「呢」の用法は広く、疑問文にとどまりません。

とても重宝します。

まずは「呢」を使う疑問文の作り方です。よく使われるフレーズを挙げてみます。

你呢? 
nǐ ne?
あなたは?

(レストランで)

我要这个套餐,你呢?  
wǒ yào zhèi ge tào cān, nǐ ne?
私はこのセットにする。あなたは何にする?
诶?他呢? 
ěi? tā ne?
あれ?彼は(どうしたの)?
诶?我的手机呢? 
ěi? wǒ de shǒu jī ne?
あら、携帯どこだっけ?

会話の中で本当によく使われます。

皆さんも無意識のうちに使っているかもしれません。

「呢」の用法で次に多いのは、語気を和らげるための使い方です。

日本語の「~ですね」「~ですよ」あたります。

文法的には正確で、すでに成立している文章に付け足すことによって、柔らかい話し方に聞こえます。

他先回去了呢。 
tā xiān huí qù le ne.
彼は先に帰ったんですよ。
你有没有看见我的手机呢? 
nǐ yǒu méi yǒu kàn jiàn wǒ de shǒu jī ne?
私の携帯見ませんでしたか?

さて、「今~している」という意味の「呢」もよく使われます。

「在~呢」のように文章を作ります。

我在吃饭呢。 
wǒ zài chī fàn ne.
今ご飯食べてるところ
我在学校呢。 
wǒ zài xué xiào ne.
今学校にいるよ
我在回家呢。 
wǒ zài huí jiā ne.
今帰り道だよ

この用法で少し注意すべきなのは使う場面と相手です。

ネイティブたちが普段使っている場面を考えると、この用法は少しフランクな話し言葉のようです。

友達や仲の良い同僚、家族などに使ってみましょう。

もちろん、チャットやメールでもよく使われますから、覚えて使いこなせると、とっても便利ですね。チャットやメールを返すスピードが格段に違ってきます。

「吗」と違って「呢」に関しては、会話のリズムも関係しています。

私たちが日本語でも無意識にしているように、中国語も会話が弾むには心地よいリズムが必要です。

中国語ネイティブたちは会話のいろいろなところに、この「呢」を挟んできます。

上述の例の他に、こんな例文も上げておきます。

他呢,喜欢我,而我呢…一点都没有那个意思呢…。  
tā ne, xǐ huán wǒ, ér wǒ ne…yī diǎn dōu méi yǒu nà ge yì si ne….
彼は私のことが好きだけど、私はそんなつもりが全くないのよね…。

皆さんも「吗」「呢」を使いこなして、リズムの良い会話を目指しましょう!