中国語を学び始めてしばらくすると、最初は気にならなかったことに気づくようになりますね。
ネイティブスピーカーたちと交流する機会が多くなればなるほど、こうした「ちょっとした気づき」が多くなります。
そして少し余裕が出てきた分、「どうしてこの単語を使うんだろう」とか「この二つの言葉にどんな違いがあるんだろう」と考え始めます。
そんな疑問を持った時がステップアップのチャンスです!ぜひコツを掴んで、使える・伝わる中国語を話しましょう。
今回は「吗 ma」と「呢 ne」の使い分けに注目したいと思います。
疑問詞としての「吗」「呢」
ごくごく簡単に説明すると、「吗」「呢」は日本語の「~か?」にあたります。
「吗」「呢」を同時に使うことはできません。
どちらも、普通形の文の最後につけるだけで、疑問文を作ることができます。
前述の通り、普通形の文に「吗」をつけるだけで疑問文ができます。
この場合、答えはYes・Noです。
もし文章がすでに疑問形になっている場合は「吗」をつけてはいけません。
この文ではすでに「什么」と言う疑問詞がありますから、「吗」は必要ありません。
つまり、Yes·Noで答える疑問文に「吗」 を使う、と覚えましょう。
ところが、この疑問詞と「吗」を同時に使う場合もあります。
この場合、この疑問文の主題は、これが何料理であるかではなく、あなたが知っているかどうかですから、疑問詞「什么」よりも「吗」が強くなります。
そして、答えはYes・Noとなります。
さて、「吗」に比べて「呢」の用法は広く、疑問文にとどまりません。
とても重宝します。
まずは「呢」を使う疑問文の作り方です。よく使われるフレーズを挙げてみます。
(レストランで)
会話の中で本当によく使われます。
皆さんも無意識のうちに使っているかもしれません。
「呢」の用法で次に多いのは、語気を和らげるための使い方です。
日本語の「~ですね」「~ですよ」あたります。
文法的には正確で、すでに成立している文章に付け足すことによって、柔らかい話し方に聞こえます。
さて、「今~している」という意味の「呢」もよく使われます。
「在~呢」のように文章を作ります。
この用法で少し注意すべきなのは使う場面と相手です。
ネイティブたちが普段使っている場面を考えると、この用法は少しフランクな話し言葉のようです。
友達や仲の良い同僚、家族などに使ってみましょう。
もちろん、チャットやメールでもよく使われますから、覚えて使いこなせると、とっても便利ですね。チャットやメールを返すスピードが格段に違ってきます。
「吗」と違って「呢」に関しては、会話のリズムも関係しています。
私たちが日本語でも無意識にしているように、中国語も会話が弾むには心地よいリズムが必要です。
中国語ネイティブたちは会話のいろいろなところに、この「呢」を挟んできます。
上述の例の他に、こんな例文も上げておきます。
皆さんも「吗」「呢」を使いこなして、リズムの良い会話を目指しましょう!