中国人の友達もしくは同僚が何かに頑張っている、そんなときに「無理しないでね」や「無理しすぎないでね」のようなねぎらいの言葉をかけたい。
日本語の「無理しないでね」にあたる言葉はあるのか、実際どう言ったらいいのか、今回はそんなときに使える相手を気遣うねぎらいの言葉をご紹介したいと思います。
『不要勉强』≠勉強不要?
日本語の「無理しないでね」に当たる言葉として『不要勉强』(bú yào miǎn qiǎng)があります。
日本人がこの『不要勉强』(bú yào miǎn qiǎng)の字面を見ると、「なになに、『不要勉强』ってことは勉強しなくていいってこと?」ともしかすると見た目だけで判断してしまうかもしれません。
中国語の勉强(miǎn qiáng)にはいわゆる勉強するの意味は全くなく、「無理である、無理強いする、敢えて」という意味を持っています。
この勉强(miǎn qiáng)「無理強いする」を、その必要がないと否定した形が『不要勉强』(bú yào miǎn qiǎng)「無理しないでね」という意味の言葉になるのです。
なので、例えば残業続きの同僚に対して、または忙しく仕事をしながら家事や親の面倒をみている友人などに対してねぎらいの言葉をかけたいなら、
你不要勉强(nǐ bú yào miǎn qiǎng)「無理しないでね」、
もしくは不要(bù yaò)「~しないで」と勉强(miǎn qiáng)「無理強いする」の間に程度を表す太(taì)「~過ぎる」を挟んで、
你不要太勉强哦(nǐ bù yaò taì miǎn qiáng)「あんまり無理し過ぎないでね」
と声をかけてみてください。
そのあとに続けて、我担心你身体呀(wǒ dān xīn nǐ shēn tǐ yā)「君の身体が心配なんだよ」なんて言ってあげると相手のことを心から心配しているんだよの気持ちがより伝わりますよ。
「無理」はどう言うのか
ここまで中国語で「無理しないでね」の言い方をご紹介してきましたが、では「無理!」「ダメ!」のような拒否する場合はどう言ったらいいのでしょうか。
単純に不要勉强(bú yào miǎn qiǎng)の不要(bú yào)を取って勉强(miǎn qiǎng)ではこの表現になりません。
日本語の「無理」「ダメ」に当たる言葉として不行(bù xíng)があります。
「不行、不行」(bù xíng,bù xíng)と重ねていうと「無理無理!」と強調している言い方になりよく聞かれるフレーズです。
不行(bù xíng)の使い方の例としては、
我觉得肯定不行(wǒ jué de kěn dìng bù xíng)「絶対に無理だと思った」
还不行(haí bù xíng )「まだダメだよ」
というような使い方があります。
「無理」「ダメ」はこの不行以外に不可能(bù kě néng)や做不了(zuò bù liǎo)という言い方もあります。
不可能(bù kě néng)は状況や能力的にできないのでダメという否定になり、你一个人都做完是不可能的(nǐ yī gè rén doū zuò wán shì bù kě néng de)「君一人で全部やりきるなんて無理だよ」という場合などに使われます。
做不了(zuò bù liǎo)の場合はやり遂げることができない=無理という意味合いで使われます。
まとめ
不要勉强(bú yào miǎn qiǎng)は覚えておくと人間関係を円滑にするフレーズ、不行(bù xíng)や不可能(bù kě néng)は断るときの言い回しとして日常的にしょっちゅう使うフレーズです。
どちらも日常生活で使う機会は多いと思いますので使い方をマスターしていろいろな場面で使えば中国人もびっくりするほど上級の言い回しができるはずです。
職場に関する記事と、職場で使える便利フレーズについては、
中国人の仕事や転職についての考え方と、日本との違い 職場や学校で「はじめまして」「よろしくお願いします」を中国語で表現するには?が参考になります。